そうしないと、いずれこのアスカは昆虫族に支配されてしまい我々だけでなく人族も滅んでしまうという伝承である。
果たして未来がそうなるのかどうかは
ただ、現状は上手くいっていないのは確かであった。
目の前にいる敵であるはずの昆虫族の元支配者の子孫のレアフルと曲がりなりにも意思疎通し共闘している。
そして、第二十一代令位守護者、早神令時が停止させたはずの時空連環が再始動していると思われることである。
現に、早神令時が再度この時代に再来したことから完全に停止できてないことが分かる。
このアスカの未来は昆虫族の支配になってしまう方向に後戻りはあっても着実に前進してしまっている。
灰になってしまったが『不死鳥のフェニックス』の名の如く再生し元の聡明な兄に戻った。
果たして、本当に黄金のスカラベに洗脳されていたのであろうか、本当は隠された何かの別の使命が
あったのではなかろうかと、時々
十夜族の始祖は
それ以前は、混沌の時代であり十夜族の伝承によると、その出自はこの地
アレスでの進化速度はアスカとはくらべものにならないほど早く、原始十夜族はすでに数十億年前に現れている。
その原始十夜族がこの
太古
一部剥ぎ取られた大地は三つに分離し
灼熱の大地に住めなくなった十夜族はその火星に最も大きい月に避難した。
数億年後、
自然にそうなったのではなく、十夜族がそうしたのである、原始思念波を動力源にして軌道を変えたのである。
それより、
フィボナッチ数列年に発生する時空連環の起点は、この物語では巨大隕石が
果たして時空連環は何周もしているのである。周回する度に知恵を得た生命体はさらに進化していくことになる。
地球のルナ
そして、
思念波を明示的にホモ・サピエンスに伝えた時に、意図せず昆虫にも思念波が伝わった。
最初に獲得したのは、高度に発達した群体生活をしていた蜂にである。
これにより、
時を経て、単独行動をする昆虫にも疑似思念波が伝わり、知恵を得る種が現れることになった。
初期段階において、その昆虫の種はホモ・サピエンスの知恵の獲得よりもより早く進化していった。
「果たして、疑似思念波を駆逐できるのであろうか?
「もっと良い方法があるのではないだろうか?」
「そうだな、昆虫族の抹殺よりも、共存が一番だ。できるかどうかわからないが。思念波と異質な思念波である疑似思念波を統一することができないだろうか?」俺は

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